
今回は、中学校1年生の生物の内容④
コケ植物・シダ植物についての授業です。
被子植物と裸子植物── 種をつくる植物の分類を学んだ君たちなら、”種子” が植物の未来につながるカギだということは理解しているはずだ。だが、自然界には 種をつくらずに生きる植物 も存在する。
彼らはどのようにして次の世代へ命をつないでいるのか?
ヒントは、”胞子” という小さな粒にある。
種を持たない植物たちの 生存戦略 を、シダ植物とコケ植物から解き明かしていこう。
コケ・シダ植物のつくり――中1生物④
前回のおさらい 植物の分類について


前回のおさらいです。ここにかかれていることはばっちりおぼえているだろうか?
疑問 種子で増える植物が種子植物なら、種子で増えない植物は?


前回、被子植物も裸子植物も胚珠を持っていて、種子で増えるから種子植物という分類に分けられることを学んだよね!
では、種子で増えない植物にはどのようなものがあるんだろうね!

ヒント➀ 種子で増えない植物の種類


今回見ていく、種子で増えない植物は2種類シダ植物とコケ植物だよ!
森の中や川辺、裏庭とかでよく見るんじゃないかな?
ヒント➁ シダ植物の特徴


シダ植物の特徴としては、
・からだの部位に、葉・茎・根の区別がある
・胞子(ほうし)で増える
葉の裏などに「胞子のう」という胞子の入った袋がある。
というところです。
今回紹介をする種子で増えない植物の2種類はどちらも胞子で増えるんだ。
種子は発芽のために栄養を持っているが、胞子はただの細胞の塊だ。
そのため、シダ植物は湿った場所でしか増えられないんだ。
代表的なシダ植物
ベニシダみたいなシダ類全般(公園や森の中に生えている)
ワラビ(食用になる)
ゼンマイ(山菜として有名)
ヒント④ コケ植物の特徴


コケ植物は、もっと小さくて、シダ植物よりさらに原始的な生き物だよ
・からだのつくりに部位の区別が無い
・根が無い代わりに体を支える仮根(かこん)※かりねじゃないよ!注意
・胞子で増える
・雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)の2種類からだがあり、雌株に胞子のうがある
根を持たないため、雨水や空気中の水分を直接吸収する。
つまり、乾燥に弱く、水がないと生きられない んだ。
代表的なコケ植物
ミズゴケ(湿地帯に多い)
ゼニゴケ(地面にベタッと広がる)
スギゴケ(山の中でふわふわした苔として生える)
植物は進化とともに、少しずつ ‘より陸地に適応した形’ に変わってきた。
種子を持たない植物たちの生き方は、植物の進化の出発点とも言える。
答え合わせ これだけマスターすればOK!


この部分をしっかりマスターしておこう!
確認問題

確認問題行くよー!
残念ながら勉強に近道は無い!覚えるまで繰り返すしかないんだ!
確認問題を迷わず答えられるようになるまで繰り返したり、ノートに取ってみたりしてみよう!
分からなかったら、上の方の画像を確認してね!
(1) 種子で増えない植物は何で増えるのでしょう?
(2) 種子で増えない植物のうち、からだに根・茎・葉の区別がある植物を何というでしょう?
(3) (1)の入っている袋を何というでしょう
(4) 種子で増えない植物のうち、からだに根・茎・葉の区別がない植物を何というでしょう?
(5) (4)の植物で(3)はどこにあるでしょう?
(6) (4)の植物で体を支える役割のあるつくりを何というでしょう?
確認問題 解答
(1) 胞子
(2) シダ植物
(3) 胞子のう
(4) コケ植物
(5) 雌株
(6) 仮根
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